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Learn about CBD Chapter 01

主役はTHCからCBD

Chapter 0101

大麻草の真実について

 CBDは「大麻草」に含まれる植物性化学物質「カンナビノイド」のひとつです。正式名称は「カンナビジオール」。なのでCBDについて学ぶには、まず大麻草の話から始めねばなりません。

 大麻草は不思議で不運な植物です。学名はカンナビス・サティバ。洋の東西を問わず、薬として、食料として、あるいは燃料や繊維資源として、ときには聖なる植物として、太古より多くの文明に重宝されてきました。しかし、今の日本では「大麻」をコカインやヘロイン、覚醒剤と同じ、危ない麻薬だと信じる人たちが少なくありません。

 始まりは1930年代のアメリカに遡ります。1920年から続いた禁酒法が廃止された当時、連邦予算を維持して取締官の雇用を守るため、連邦麻薬局が設立され、アルコールの代わりに大麻草が標的にされてしまったのです。この連邦麻薬局の徹底したプロパガンダによって、「人を狂わせ、殺人さえ引き起こす恐ろしい麻薬」という大麻のネガティブ・キャンペーンが始まります。

 背景には、宗教や人種による差別と偏見、さらには優れた天然資源である大麻草を市場から駆逐し、石油やプラスチックなどの石油化学製品を売りたい、メジャー資本の陰謀があったとも言われます。1961年に国連によって世界で初めて麻薬に関する国際条約が作られたときも、アメリカ連邦政府は政治的な力を使って、アヘンやヘロイン、覚醒剤やコカインと同じ、大麻は恐ろしい麻薬というネガティブなイメージの押し付けに成功。以来、大麻=危険な麻薬のイメージは世界的なものとなってゆきます。

 日本では第二次世界大戦後の1946年、GHQの指導で「大麻取締法」が制定されるまで、大麻草は全国各地で栽培されているお馴染みの植物でした。茎からは繊維を、種は食用に、薬効のある花穂部分は「大麻タバコ」や抽出して「大麻チンキ」として、普通の薬局で薬として売られていました。けれど、GHQによってそんな歴史は無かったことにされ、今や日本では「大麻=危険な麻薬」のイメージがすっかり定着しています。

 けれど今、世界に目を向ければ、医療用大麻はもちろん、娯楽用大麻の所持・使用を非犯罪化(合法ではないが取り締まりはしない)する国や地域が増え、大麻草を取り巻く状況は激変しつつあります。そして、広い視野と合理的で賢明な意識を持っている人なら、大麻草の真実についてすでに気づき始めているはずです。

Chapter 0102

問題は「ハイ」になる成分=THC

 大麻草のネガティブなイメージは、THCが持つ向精神作用に原因があります。正式名称は「テトラヒドロカンナビノール」。CBDと同じく大麻草に含まれるカンナビノイドとよばれる植物性化学物資のひとつですが、酩酊感や多幸感と表現される向精神作用があり、いわゆる「ハイ」になる成分として知られています。

 ちなみにカンナビノイドには、現在100を超える種類があることが分かっています。そしてこのTHCの含有量によって、大麻草はその呼び名と性質も変わってきます。植物全体を指すときは「大麻草」、英語では「カンナビス」と呼びますが、THCをほとんど含まず繊維や種子油を採取するための産業用は「ヘンプ」、THCを多く含む嗜好用は「大麻、マリファナ、ガンジャ」などと呼ばれます。この産業用「ヘンプ」と嗜好用の「大麻、マリファナ、ガンジャ」は、親戚ですがまったく別物なのです。

 「大麻取締法」と並ぶ日本の薬物四法のひとつ「麻薬及び向精神薬取締法」でも、このTHCを規制薬物としています。一方、CBDなどその他のカンナビノイドは規制していません。なぜなら、100種類以上あるカンナビノイド成分の中で、ハイな状態を引き起こす成分はTHCだけだからです。

Chapter 0103

CBDブームの到来

 世界中さまざまな文化が、鎮痛剤や誘眠剤、食欲増進剤として、古くから大麻を有効利用してきました。けれど「危険な麻薬」の汚名のせいで、近代的な研究・分析があまり進んでいません。現在までに大麻草には、カンナビノイドという植物性化学物質が100種類以上発見されていますが、そのなかでも最も研究が進んでいるのはTHCです。そのハイになる向精神作用のおかげもあり、2006年にはスタンフォード大学の2人の化学者が、THCの化学合成に成功しています。

 違法薬物のレッテルのせいで、アカデミックな研究・分析は進みませんでしたが、欧州の一部やアメリカ西海岸などでは、1960年代から嗜好用として、大麻草の栽培、品種改良がアンダーグラウンドで続けられてきました。1990年代になると、そこに医療用大麻合法化の流れが加わり、医療用大麻の栽培をビジネスにする人たちも現れます。そうした人たちも、当初はもっはら大麻草に含まれるTHCにばかり注目していました。ところが、2000年代になってTHCに比べてCBDが比較的多く含まれる大麻草の品種が見つかります。しかも、それはハイにはならないけれど痛みによく効くことが知られるようになり、CBDの研究が本格的に始まったのです。

 とくに2013年に全米で放映されたCNNのドキュメンタリー番組「WEED」は、大きなきっかけでした。1日に数百回ものテンカン発作に苦しむコロラド州の5歳の女の子の発作を、THCをほぼ含まないCBD豊富な大麻チンキがピタリと止める映像が、世界中に紹介されたのです。同じ難病に苦しむ子を持つ家族の多くが、同じ治療を求めてコロラド州に移住する社会現象にもなりました。

 翌2014年、俗に「農業法」と呼ばれるアメリカ連邦法の改正も追い風となりました。その法律改正によって、乾燥時のTHC含有量が0.3%以下の大麻草は、「産業用ヘンプ」と定義され、取締対象から外されました。それまで州法ではOKでも、連邦法で禁止されていた米国内のヘンプ栽培が可能になったのです。このことが、ヘンプ由来のCBDオイルのブームに火を着けました。ちなみに日本では、翌年の2015年、「ナショナルジオグラフィック日本語版」の6月号が、「マリファナ 秘められた力」と題した特集で、CBDを含めた欧米の医療大麻事情を紹介。日本語版創刊以来の大ヒットを記録して話題となりました。

 今や市場には様々なCBD製品が出回り、アメリカ人の14%、なんと7人に1人がCBD製品を使っているというデータもあり、使用者の40%は慢性疼痛の改善のため、20%は抗不安剤として、11%は不眠症改善のために使っているそうです。ようやく様々なCBD製品が流通するようになってきた日本でも、このアメリカの改正「農業法」を根拠に、THC含有量が0.3%以下であれば合法と主張する製品が流通しています。

 しかし、日本の「大麻取締法」では、ヘンプとマリファナの違いを認めていません。たとえTHC0.3%以下でヘンプ由来のCBDであっても、わずかでもTHCが含まれれば、取り締まりの対象になる可能性があります。そのためCALIFORNIA GOLDでは、ブロード・スペクトラムと呼ばれる高度な精製技術によってTHCを完全に除去。スイスの科学ラボによる10億分の1g単位まで分析可能な超精密テストでも、THCをまったく含まないことが証明されています。

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